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世界共通の教育の未来、「ウェルビーイング教育」とは? 後編



こんにちは!

GrowVaLスタッフです。

今回は

「世界共通の教育の未来、「ウェルビーイング教育」とは?」

というテーマでお話をさせていただければと思います。


この記事は後編です!

前編はこちらをご覧ください!

この記事で

・世界の国々で行われているウェルビーイング教育の実践例

・ウェルビーイング教育を行うと学力も上がる理由

・非認知能力を身に着けるために必要なこと

をご説明します。


ーーー


〇世界の国々のウェルビーイング教育の実践例


前編でお話した通り、

世界の国々ではウェルビーイング教育に関して

日本より圧倒的に進んでいます。

いくつかの事例を見てみましょう!


①フィンランド


まずは教育先進国として知られているフィンランドです。


フィンランドでは、PISA調査が行われた当初、全ての項目(読解力、数学的リテラシー、科学的リテラシー)それぞれで1位を取っています。


フィンランドの今の教育の目的は

「何を学ぶかではなく、学び方を学ぶこと」

を最重要としています。


変化のスピードが早い時代で、先が見えない時代、

知識やスキルはすぐに古くなってしまいますが、

学習の方法や過程を、頭に入れておくことで、

自ら学ぶ力を養うことを重要視すべきという考え方です。


そんなフィンランドの学習は

「現象ベース学習(phenomenon-based learning)」と呼ばれています。

これは国語、数学のような教科の枠を越えて、「現象」について探究していくのです。

ここでの現象とは社会を取り巻く課題や時事問題のことです。


例えば環境問題というテーマでプロジェクト学習を進めるために

単なる調べ学習ではなく、

自然スポットへの訪問など外に出て調査をしていきます。


手法は様々です。

授業はもちろん、外部の人へのインタビュー、アンケート調査、

インターネットでの調査、実地調査などなど…

中にはアントレプレナーシップを学ぶために、独自の製品を作って販売したりなどしている学校も。

※アントレプレナー=「ゼロから会社や事業を創り出す人」のこと。ここから派生した言葉である「アントレプレナーシップ」は「起業家精神」、つまり自分でゼロから事業を起こそうとする精神を意味します。


単純な教科学習ではなく、横断的な学習で探究学習を行っています。

このような形で偏差値学習ではなく、

社会で通用する力、つまり先の見えない時代を生き抜く力を養っています。


参照サイト



②オランダ


続いてオランダの教育を見てみましょう。


オランダはユニセフの幸福度調査で3回連続1位になってます。

※日本は20位/38位でした。

この調査は「精神的幸福度」「身体的健康」「スキル」の3つの分野で考えそれぞれ2つずつの指標で調査されました。





「精神的幸福度」の点においては、

トップのオランダは90%の子どもが生活に満足していると答えている

日本はその割合が最も低い国のひとつでした。


いわゆるウェルビーイングの観点においてはオランダは最先端を行っているということですね。


この国の教育は自由度がかなり高いという点です。

教育のゴールだけは国が決めますが、

最低限の条件をみたせば、憲法に則ってどんな団体でも

宗教、思想、教育理念に基づいた学校の創設が認められています。

例えば…


Aモンテッソーリ教育

多くの多様な教材を用いて先生から教えてもらうのではなく、

子どもたちが自ら学び「発見」する教育を行います。

子どもによって進度が異なるので、それぞれに合わせてサポートしていくのが教師の仕事となっています。


Bイエナプラン教育

異年齢混合学級を導入しています。

一つのクラスに様々な年齢の学級がいます。

その中では生徒同士で教えあいが行われており、

輪を作って話し合わせることを重視した教育で、

日常の中で生まれてきた疑問や話題をもとに授業を展開していきます。



先ほど述べた国の大きな教育のゴールは

「未来を見据えて必要なことを準備させる」という考え方です。


例えば最新技術を使って創造性を養うような教育を行うため

3Dプリンターを使って何かをデザインしてみたりなど、

柔軟に取り入れています。


しかし新しいことだけ行っているわけではないです。

日本との一番大きい違いは

「シチズンシップ教育」を必ず取り入れなければいけないという点です。


日本における道徳ですが、前提は異なり、

「民主主義には対立があることは当たり前で、

地球上の異なる人たちがどのように共存していくべきかを考えていこう」

というのが元になっています。


この教育法で

対立や摩擦が起きた時に話し合うことでどうやって解決するかを考えあい、

人との関係性、コミュニケーションを向上させているのです。


「共存」に関する考え方を養いつつ、

コミュニケーションを養い課題を解決する点において

非認知能力を養っています。


ーーー


〇ウェルビーイング教育を行うことで学力も上がっている?


ここまでのお話で、日本の教育との違いがたくさんあったと思います。


では

日本型のスコアを見ていく教育と

ウェルビーイング教育(非認知能力を養うこと)は

対立する様な気もしますよね。


ですがウェルビーイング教育の効果で学業成績も上がってきていることが実証されてきています。


ブータン・メキシコ・ペルーで行われた大規模調査で

週2時間のウェルビーイング教育を15か月受けて来た子どもたちは

生活満足度が高まるだけではなく、学業成績も上がり、

長期間維持ができたというデータがあります。





出典:Teaching W eaching Well-Being incr ell-Being increases Academic P eases Academic Performance: E formance: Evidence vidence From Bhutan, Mexico, and Peru

を参考にGrowVaL作成


ウェルビーイング教育にまだまだ追いついていない日本の教育ですが、

学習指導要領も改訂されて、「子どもたちが自分で未来・社会を切り開いていく資質・能力を育む」ことを重要な指針として位置づけています。


探究学習を通して育成を目指す 資質・能力



出典:「中学校学習指導要領(平成 29 年告示)解説 総合的な学習の時間編」を参考にGrowVaL作成



各学校で探究学習の授業も始まりました。

日本の向かっている教育の方向性は間違ってはいないです。


しかし前編でもお話した通り、

まだまだ各学校の授業は迷走しています。

なんのために探究学習を行っているのか、非認知能力を高めているのか

というのがわからないまま

「探究学習」という言葉が独り歩きしているのが現状です。


ーーー


〇非認知能力を身に着けるために必要なこと


ポイントになってくるのは

非認知能力を養うことを

「学校にたよりっぱなしにしないこと」

です。


先の見えない時代を生きていく子どもたちが

自分で幸せな未来を切り開いていけるようにするためには、

やはり一番身近な大人である保護者の方々の日々の関わり方がとても重要になってきます。


大事なことは

家庭でも子どものやりたい、やってみたいを尊重し、

対話で物事を解決していく力、自分で考える力を育む関わり方をしていくような

スモールステップを意識していくことが大切です。



①子どもの興味や関心を促す環境をつくること


非認知能力は日常の中に伸ばすタイミングがあります。

「なんでこうなんだろ?」

「これってどういうこと?」

という疑問を持ち始めたらチャンスです。

「探究心、行動力、協力」のスキルを形成していきます。


なので

・お休みの日は外に出て色々な経験をさせてあげる

・「なんだろうね?」というような疑問を投げかけるような問いかけを日常で意識する

・情緒を形成していく段階のうちに色々な習い事をさせてあげる

のは効果的です。



②成功は全力で一緒に褒め、喜び、失敗しても責めないこと


失敗を恐れることが、非認知能力の育成において

最大の障壁です。


苦悩すること、考えること、葛藤することが

子どもたちの経験になり、糧となります。


成功することだけに着目し、褒めすぎてしまうと、

逆に視野が狭くなります。

失敗を恐れずに飛び込んで、発見を得られるようにすべきです。


そのために普段のコミュニケーションから

子どもたちは「失敗してもいいからやってみよう!」と思えるような

「安心・安全」な家庭環境を形成することが一番大切です。


ーーー


いかがでしたでしょうか。

長々とお話してしまいましたが、

一番大切なことは、

日本の今までの教育のままだと幸せな未来にたどり着けない可能性が高いということです。

非認知能力の育成に関しての観点を常にもっておくことで

学校選びやご家庭でのお子様との接し方等が変わると思います。

この記事が少しでも一人でも多くの生徒さんのよりよい教育のお役に立てればと思います。


=この記事のポイント=

Aフィンランドやオランダの教育はウェルビーイングを達成し、非認知能力の育成に特化した教育であること

Bウェルビーイング教育は学業成績も上がる実証もされていること

C学校ばかりに頼りすぎず、保護者の方々の日々の関わり方でも非認知能力は育成できること


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