こんにちは!
GrowVaLスタッフです。
今回は
「令和の学びのスタイルをこれだ!かえつ有明の探究授業がすごい!」
というテーマでお話をしていきます。
昭和の詰込みの学びスタイルはもう終わりました。
これからの学びのスタイルは「探究授業」!
探究授業を実践している学校の紹介を通して
令和の新しい学校選びのスタンダードを知ることができます。
10月8日(土)にグローバル教育研究所 ”GrowVaL(グロバル)” 主催の
教育情報サイトオープンセミナーが開催されました。
その講演会の中で、探究学習授業の実践事例として
私立かえつ有明中学校・高等学校(東京都江東区)があがっていました。
かえつ有明の探究授業とは、どんな授業なのか?について
今年度行われている実際の授業を取材してまいりましたので紹介します。
【プロジェクト科の授業を取材】
取材をしたのは高校1年生のプロジェクト科の授業です。
※この日だけ特別に開催された授業ではなく、
毎週行われている授業を取材しました。
この日の授業は
2時限目と3時限目を使い
「ウクライナの避難民の方に対して何ができるのか?」という問いがテーマでした。
授業は以下のような流れで行われました。
①今回の授業を企画した生徒さんから授業の主旨説明
②APU立命館アジア大学東京オフィスのスタッフの方から
世界の避難民の実情や課題など説明
③APU立命館アジア太平洋大学の卒業生の避難民支援の活動をされている
ゲストからウクライナの現状と、避難民の実情など説明
そして少し休憩をはさんで④各生徒が4~5人でチームになってお題に対して考える時間
⑤発表とシェアの時間
⑥企画した生徒2名からの振り返りまとめという授業展開でした。
【かえつ有明の授業のここがポイント】
今回の授業において
特に重要なポイントが3つあります。
1 「最新のテーマを扱っていること」
2 「最新のテーマに沿った人脈がゲストとして授業に参画していること」
3 「生徒が主体で授業をしていること」
情報を得るだけならば、
ニュースやインターネットで得られるかもしれませんが、
テーマ設定した現場と、その人脈とつながった授業というのは、
他校で行われているプロジェクト型の授業と一線を画しています。
また、生徒と外部ゲストにより設計企画された授業であり、
そのために授業担当の先生(田中理紗先生)が
前に出る機会がほとんどありませんでした。
生徒たち主体で課題を考え、
その課題解決に必要な人(専門家など)から話を聴いて
話し合いをし、課題を導き出すという
理想の探究授業を実践していました。
具体的な授業の内容は次回レポートをいたします。
☆☆☆記事のポイント☆☆☆
これからの学びのスタイルは、先生がすべて教えるのはなく
生徒自身で問いを立てて、その答えを出したいという「探究心」を大切にし
生徒が主体的に学習を進めていく探究授業が絶対不可欠です。
そのような授業を実践している学校が
これからの学校選びのスタンダートです。
◇教育キーワード◇
『探究授業』
Q探究授業とは?
:探究学習は、自ら問いを立てて、それに対して答えていく学習です。
教科における、教師が立てた問いを生徒たちが正解を探すのではなく、
自分自身で問いを立てて、その答えを出したいという「探究心」を大切にし
生徒が主体的に学習を進めていく方法です。
:2022年度より高校の授業で
「古典探究」「日本史探究」「世界史探究」「地理探究」
「理数探究基礎」「理数探究」がスタートしました。
Q探究授業で重要なことは?
①自分なりに問いを立てる
:自分で問いを立て、自分なりに課題を見つけて、課題設定をする
②情報を集めて分析する
:自分の問いを見つけるために、情報を集めて分析する
自分の立てた問いに対して、答えようとする活動が探究学習で
立てた問いに答えるための、情報を集めて分析する
③まとめて発表する
:生徒の学びの成果や学びに区切りをつけるためにも、
まとめて発表する
Q探究授業の構成は?
文部科学省の学習指導要領解説では
以下のように定義しています。
① 【課題の設定】体験活動などを通して,課題を設定し課題意識をもつ
② 【情報の収集】必要な情報を取り出したり収集したりする
③ 【整理・分析】収集した情報を,整理したり分析したりして思考する
④ 【まとめ・表現】気付きや発見,自分の考えなどをまとめ,判断し,表現する
下の図のように
「課題の設定」「情報の収集」「整理・分析」「まとめ・表現」が、
螺旋階段上に続いていくようなイメージを探究授業のイメージとしています。
※高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説. 総合的な探究の時間編 123p
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