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Summer Camp in Hokkaido〜キャンプで非認知能力を獲得する為の学びの設計(3/3)

更新日:2022年12月12日


学校では非認知能力は育たないのでしょうか?

学校の存在意義の一つは社会性の獲得です。社会性とは共同生活を送る上で必要となる資質や能力の事であり、非認知能力の一つの要素に過ぎないでしょう。

もちろんそれ以外の資質の獲得も想定にはありますが、残念ながら勉強以外の資質が効果的、意図的、現代的に設計されているとは言い難いと言えるでしょう。


学ぶもの、学び方、最終的に何ができる様になるかが重要であると定められた今般の学習指導要領の改訂は、日本独特の規則や規律、教科学習偏重の教育活動、先生の一方的な指導スタイル等の変革を促しており、勉強、すなわち偏差値教育だけでは未来の世界で活躍できないことへの危惧が現れています。Black校則問題はまさにその象徴であり、global skillと言う観点から言えば、校則などなくても自立的に自己をコントロール出来る資質が必要です。

生徒自らが考える事なく管理され続けてきた弊害は、globalな世界で必須の資質である主体性とは真逆の教育的環境と言えます。その他様々な旧式の学校教育では個人的にはこれからの時代に必要とされる21世紀型スキルの獲得は今後数年難しいと言わざるを得ません。



勉強はするのに、何故

勉強はもちろん大事です。知識無しに何かを考えたり生み出したりすつ事はできません。しかし知識は使ってこそ価値になります。使い方はいつ習うのでしょうか?

私は塾のアルバイトの大学生に良く言います。君たちは受験の準備は一生懸命してきたいのに、どうして就職活動(社会に出る為)の準備はしないの?と。

学歴という仏はあっても実際に何ができるかと言う魂はどうするの?と。


社会で求められる能力は受験勉強とは全く違うのです。

就職試験では「あなたは何がしたいのか?」「それは今まで君が何をしてきたからなのか?」そして「あなたは何が出来るのか?」が問われます。その質問にはどう答えるのでしょうか?大学受験までは何点取れるかが問われるのですが、その後の人生は何ができるのかがずっと問われるのです。何が出来るのか?これがすなわち生きる力であり非認知能力です。

非認知能力は大人になってからでは中々獲得しにくい能力です。

Open Mind set や探究心・探究力、論理的思考力などはその代表格で、社会に出てから絶対必須の能力なのにどうして小さい頃から身に付けないのか、私には不思議でなりません。

残念ながら日本の教育では何ごとにおいても社会で使う事が想定されていないのです。



勉強から学びへ

前述の通り欧米では夏休みに入るとこぞってsummer campに出かけます。それも3泊や4泊ではなく、数週間単位です。

その理由はこれまで述べて来た通り、特に子供の頃は勉強以上に生きる力の育成が大事だと理解しているからです。教育の本質が勉強だけではなくむしろ勉強も含めた広い”学び”にあると考えられているのです。学びとは生きる力の獲得の為の経験知やスキル獲得作業全般をさします。

そして欧米の学校やsummer campはこの学びの設計がとても効果的かつ実践的になされていると言えます。努力やチャレンジ精神無くして達成できないハードルを設定し、仲間と共同作業をしなければ達成できない条件を設け、必要なスキルを獲得し駆使して初めてゴールに到達出来るような学びのプログラム。

そして決して先生からの一方通行にならず、子供達自らが考え議論し挑戦できる様に促すスキルを先生達が持っていて、何より子供達の変化を見逃さず少しでもできる様になったことを言語化して子供達にフィードバックする事で自信と達成感を植え付けるのです。

こうやって過ごした数週間で子供達は人として大きく成長するのです。



豊かで幸せな人生を送る為の準備

人生の意義は多かれ少なかれ、大なり小なり”人として豊かで幸せな人生を送る”事と言えるでしょう。しかし厄介なのは豊かさや幸せの定義は人によって、また時代によって違うという事です。親になったらまずはこの事を考えて欲しいと思います。


子供が幸せな人生を送る為に必要なことやものとは一体なんなのか?それは自分達(親)の時代のそれらとは変わっているという事。これからの時代は過去100年分の変化が5年でやってくると言われています。日本人とだけ日本の中だけで一生を生きる事も考え難いでしょう。今後の社会的、経済的な成功を分けるkey wordはグローバル化とテクノロジー化への対応だと言われています。そして人間とは社会に出て多かれ少なかれ働きます。働くとは直接間接を問わず、誰かの為に何かを為す行為です。

すなわち世界を舞台にテクノロジーの力を駆使して誰かの困りごとを解決したり、こんなものがあったらいいなと言うものを創造したりする事です。

誰かの為に為す解決と創造の営み。だとするならばその営みを自信を持って堂々と出来る資質や能力の獲得こそが教育として身に付けてあげるべき賜物だと思うのですが、皆さんはいかがお考えでしょうか?


長らく日本の教育は日本国内で生きることが想定されたものでした。

またSociety3.0と言われるいわゆる工業社会に出ていく為の準備作業でした。日本国内だけで、大量生産の工業化社会で生きるための成功法則は学歴社会のレールに乗る事であり、一旦そのレールに乗るとある程度幸せな人生が送れた時代です。


しかし、昨今の世界や社会情勢の劇的な変化はこれまで誰も経験した事の無いものです。AIやロボット、仮想空間などテクノロジーの急速かつ一般人の理解を遥かに超えた劇的な発達とグローバル化の世界では、大人なしく先生の言う事を聞いたり点数をとる為のスキルでは豊かで幸せな人生は獲得し得無いと言わざるを得ません。

一体何が子供達にとって豊かさや幸福であり、どのような資質や能力を獲得したらそれらが獲得できる様になるのか?このレポートを通して是非考えるきっかけにして頂ければ幸いです。

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